小型船舶の安全を担保する優れたツール
中部地域最大級のマリーナであるラグナマリーナを運営する株式会社ラグナマリーナ様。セキュリティを完備した100ft.クラス係留可能な大型桟橋やクラブハウスなど充実したマリーナ設備を提供しています。また、レンタルボートやビジターバース、各種マリンレジャーイベントを通して、様々なマリンレジャーとサポートを提供しています。プレジャーボート業界におけるAiseaの活用場面やAiseaへの期待について、代表取締役社長の堀井敦様に伺いました。
小型船舶にはなかった充実した機能
無料でiPhoneにダウンロードができることはとても魅力的です。当然私のiPhoneにもダウンロードしてあります。一般版のAiseaに登録をすれば、無料で自分の船の位置がわかり、大きな船の場所もわかります。船にはAISという船の位置を知らせる機能がありますが、AISを受信する機材は安くても10万円程度かかりますので、導入されない方が多いのが現状です。結果として、「小さい船は大きい船を見たら避けろ」というのが、現在の原則となっています。ですが、Aiseaを使っていただくと、大きい船からも小さい船の位置がわかります。結局のところ避けるのは小さい船ではありますが、お互いの位置についての認識ができますので、意識が大きく変わると思います。
リアルタイムマップやレーダーモードといった今までになかった機能を手軽に利用できることも大変魅力的です。リアルタイムマップでは、このままいくと、船が何秒後かにぶつかってしまうということがわかります。目視でもわかる場合が多いですが、船が錯綜しているときや波が高いときなど、わからないときもありますので、これが簡単にわかるというのは大変ありがたいです。レーダーモードは、衝突の危険を察知したときに音で知らせてくれるので、こちらも大変ありがたいと思います。
混雑した中でも安全性を担保
幸いなことに、三河湾は視界がそれほど悪くないので、前にいる船は見えることが多いですが、後ろから急に近づいてきた船は見えないことがあります。レーダーモードでは、後ろから船が近づいてきたときであっても音が鳴ります。船の航行中は四方八方見張りをしないといけないルールとなっていますが、見えない部分は若干疎かになってしまいがちですので、見えない部分の危険を音で知らせてくれるレーダーモードは大変ありがたいです。
海上でのアプリ通話内による連携
Aiseaをみながら通話できる機能は大変便利です。船に積んでいる無線や携帯電話で話すことはできますが、いくらお気に入りに登録していたとしても相手の名前を探して押すという手間がかかります。Aiseaは、地図画面を表示しながらアプリの一機能として通話ができるというのが大変便利だと思います。音声がしっかり入るようになるなど、これから段々と使い勝手がよくなっていくことを期待します。
リアルタイムの危機を周知し共有する
ユーザーによるプロットの機能は重要だと思います。特にこの辺りは豊川から東三河の木材がよく流れてきます。木材といっても無視できるような小さなものではなく、一本の木が流れてきます。特に台風や大雨の後は大変危険です。海上保安庁からも情報をいただくのですが、Aisea上で「あそこに大きな木が流れていた」という情報をプロットできて、周囲を航行する船に注意を促せるということは大変重要だと思います。意識の高い方であれば必ずプロットしてくれると思うので、ユーザーがプロットできるというのが大変な魅力だと思います
船舶のより安全な楽しみ方
プレジャーボート業界は若干敷居が高いと思います。お金がかかるということ以外にも、「安全だろうか」、「私は泳げない」、「落ちたらどうなるのだろうか」といった安全面での不安を感じている方が多いのではないかと思います。船はルールを守って運転をしていれば絶対に安全です。Aiseaはその安全の入り口となります。
Aiseaは、自分の船や他船の位置、危険な場所がわかることで安心をもたらすツールであり、さらに、無料でスマホにダウンロードができるため、特にこれから乗り始める方に薦めやすく、これは我々プレジャー業界の人間にとっての大きなメリットです。Aiseaがさらに普及し、すべての船がAiseaを積んでいて、「Aiseaさえ使っていれば大丈夫」という世界が実現することを望んでいます。
Aiseaは今後、「Aiseaがあるので安心ですよ。ぜひ来てください。」とお客様に伝えることのできる重要なコミュニケーションツールになっていく可能性を秘めていると思います。今後、我々が使いやすいように使い勝手をさらに向上していただき、プレジャーボート業界が盛り上がっていくようなツールになっていただくことを期待します。