海事産業の未来を考える2社のコラボレーション

東京海上日動火災保険株式会社

国内でトップクラスの損害保険業を営む東京海上日動火災保険株式会社様。今後の海事産業のデジタルトランスフォーメーションを見据え、Aidea株式会社は同社と資本業務提携し、海事プラットフォームAisea(アイシア)を組み込んだ新たな保険商品・サービスの開発、研究を推し進めています。なぜこのようなコラボレーションが実現したのか。その背景や狙いについて、海上業務部次長・高木海史様、海上業務部船舶業務グループ 課長代理(ロンドン常駐)・岩井暢平様、船舶営業部営業第一課 課長代理・伊藤友朗様に伺いました。

次世代の船舶保険の可能性

髙木様:内航船の業界では情報がアナログに管理されていることが多いなかで、Aiseaのような使い勝手の良いものが手元にあるというのは新しい発想だと感じます。我々が船舶保険を通じて得た専門性やデータを世の中にもっと広めていくためにはプラットフォームが必要です。我々の持つ専門性やデータはアイディアさんのプラットフォームと融合させることによって活用され、安全な海を作っていけるという安心感があったため、連携を進めていくことにしました。

海上業務部次長・高木海史様

企業や業界の挑戦をサポートすること、一緒に挑戦していくことが我々の使命です。日本の海事クラスターの発展にいかに貢献していくかを日々考え、次世代の船舶保険の在り方を模索していくなかでアイディアさんと出会うことができました。船舶保険を通じて蓄積してきた我々の専門性やデータとアイディアさんのプラットフォームを融合させて、まったく新しいサービスを提供することで安心安全な海をつくりだしていきたいと考えております。

リアルタイムな情報で安全を確保する

岩井様:今までは、船の動きやエンジン等の機器の状態がリアルタイムにみえてこなかったので、リアルタイムにリスクがみえるというのは大きな魅力です。Aiseaはプラットフォームであるため、いろいろなものにつなげることができる点が非常に魅力的だと思います。

Aiseaを通じたリアルタイムな状況把握の取り組みは、お客様にも保険会社にもWin-Winになる取り組みだと思います。我々は、安心安全を提供するために、保険商品だけではなく、事故削減のサービスの取り組みも強化してきました。この観点からもAiseaのいろいろな可能性を感じております。

海上業務部船舶業務グループ 課長代理(ロンドン常駐)・岩井暢平様

協業と連携による安心・安全な海の実現

伊藤様:保険を通じて安心をお届けするというのが大前提ではありますが、我々は、保険以外にもどうすればお客様のお役に立つことができるかを考える立場にもあります。その具体的な形がAiseaなのだろうと思っております。Aiseaを活用して安心・安全・信頼をお客様にお届けしきることができれば、より安心安全な海の実現への貢献が果たせると思っていますし、保険会社の立場でそれをお支えすることができたら、これほど喜ばしいことはないと思います。Aiseaはプラットフォームですので、他のメーカーさん、他の業者さん、他の造船所さん、といった色々な方々と協業や連携を図ることができます。これがAiseaのもう一つの魅力だと思います。これからどんどん仲間を増やして、お客様の安心と安全をお支えすることを実現できればよいと思っています。お世話になってきたお客様にこれまでの恩返しをし、今後さらにお役に立っていくためにもアイディアさんとうまく連携して、弊社が存在する意義を発揮していきたいと思っております。

船舶営業部営業第一課 課長代理・伊藤友朗様

弊社CTO・千葉からのコメント

千葉:東京海上日動様には、海事産業に関わる様々なプレイヤーの方々をご紹介いただきました。弊社では、お客様に喜ばれるサービスを目指し、営業・エンジニアを含めて現場密着をモットーに生の声を聴きながらスピード感をもって開発を進めております。
弊社Aiseaプラットフォームの特徴である、自船だけではなく他船を含めた船舶のリアルタイム情報の把握や蓄積したデータを生かした次世代の保険商品の開発を東京海上日動様とともに進めて参りたいと思っております。

私も小型船舶の免許を持っておりますが、海に出ることには怖さを感じます。Aiseaによって陸上と連携し、このような怖さを保険でカバーできるような保険商品の開発をしていきたいと思っております。

弊社CTO・千葉

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